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誰よりも「車」に執着していたじーちゃん

 

私は震災以降、テレビのニュース、ワイドショー、新聞(テレビ欄だけチェック!)を自分からは見なくなりました。待合室や家族がテレビでニュースなどを見ているとき、視界に入ってくるのは仕方ない。スマホをいじっていれば必要最低限の情報は入ってくるので、全く不便はない。
 
震災当日までの私は、ニュースもワイドショーも大好きだった。ほぼ毎日見ていた。震災以降見るのをやめたのは、まあいろいろな理由はあるけれど、ざっくり言うと「見ていてもいい気分にならない」から。むしろイヤな気分になることが多い。
 
最近ある一つの出来事(事故)に対して、考えてしまう時間があった。報道の仕方には疑問しかないけれど、今日はその話ではなく、じーちゃん(一年前、97歳で他界)とのバトルを思い出した話を。
 
じーちゃんは山奥で一人暮らしをしていた。車が大好きで、車には異常なほどの執着心を昔から持っていた。山奥なので車がないと不便なのは間違いない。特にじーちゃんの家は、バス停まで歩いて20分ぐらいかかる。だから車が必要だったのもわかる。
 
でも年齢を重ねるにつれ、耳は遠くなり、目も白内障を患った(後に手術はした)。そして「物損事故」を起こすようになり、そのたび、父(じーちゃんの息子)や親せきの車屋さんに迷惑をかけていた。当の本人は、そんなことおかまいなし。大事なのは「車」。
 
その時期、私はなるべく運転をさせないようにするため、病院や買い物の送り迎えをした。私の家からじーちゃんの家まで30分→30分かけてまた下山→街中の病院・スーパーへ→30分かけてまた山へじーちゃんを送り届ける→30分かけて下山(私やっと帰宅)。それを週に何度か。労力と時間がかなりかかったけど、事故を起こされるよりはましだった。その間も運転をやめるように何度も何度も説得した。じーちゃんは都合が悪くなると途端に黙り込み、聞こえないふりをする。
 
一度物損事故で廃車になったから、さすがにもう運転はあきらめるだろうと思っていたら、じーちゃんは自分で知り合いの車屋さんに連絡を取り、私や父に内緒で中古車を買っていた。
 
私、キレた。
 
じーちゃんに対してはもちろん激怒。でもそれ以上に、当時80代のじーちゃんに車を売った「見ず知らずの車屋さん」にブチ切れた。「なんでこんな年寄りに車売るんだよ!!!商売だから車売れればそれでいいよな!!!事故起こしても関係ないもんな!!!大変なのはこっちなんだよ!!!なんなんだよ!!!」顔も知らない会ったこともない車屋さんを呪った。
 
大激怒している私にもじーちゃんはおかまいなし。事故ったらどんなに大変か、うちは自営業だからそれにも影響してくる、私や父、弟たちのことも少しは考えろ!と何度も言っても、まったく動じない。「自爆する分にはそれでいい!頼むから死ぬときは一人で死んでくれ!誰も巻き込むな!」泣きながら本気でじーちゃんにそう言った。それでもじーちゃんは無言で聞こえないふり。
 
じーちゃんを説得しようとするだけではなく、私はできる限りのありとあらゆることをやった。警察や地元の交番に電話したり、どうにか運転をやめさせる方法がないかと「現実的な行動」を取った。
 
なぜここで「現実的な行動」と書いたかというと、こんなときに「現実は意識でできているから、意識を変えればいいのよ!」「アファメーションをしよう!」「じーちゃんや車をヒーリングしてあげよう!」など、なんの意味もなかったから。私が普段、話している「意識」や「現実を変える」ことと矛盾するかもしれませんが、登場人物・主人公が「自分(私)」の場合、意識を変えることはものすごく有効ですが、この車問題の場合、主人公が「じーちゃん」なので私以外の「他人」になります。他人を変えることはできないのです。そして実際に目の前には、ネガティブ(に見える)な現実がある。ネガティブ(に見える)な現実が起きたときは、一つ一つ目の前のことを「こなしていく」ことがポイントです。
 
それでも「まだ起きていない」ことだから、そんなに心配することないよーと言いたいところですが、じーちゃんにはすでに物損事故を何度も起こしているという「事実」がある、耳も目も衰えているという「事実」もある。
 
この状況でこの先、何も起こさずに安全運転ができるイメージなんてできるわけがない。もっと歳も取っていく。現実的な対処をするしかないのだ。
 
それでもじーちゃんは、運転することをあきらめなかった。
 
ある日じーちゃんの家へ行ったら、車の近くでじーちゃんが知らないおじさんと立ち話をしていた。そのおじさんは、じーちゃんに中古車を売った車屋さんだった。車の調子が悪かったようで、持っていって直してもらうとのこと。

これは大チャンス!!!このチャンスを逃してはいけない!!!
 
じーちゃんの寝床に、主要な電話番号が書いた紙があったのを思い出した。そこにはその車屋さんらしき名前と電話番号が。私は急いでメモをして自宅に帰ってすぐにその車屋さんに電話をした。
 
「さっき山でお会いしたじーちゃんの孫です!じーちゃんに車を返さないでそのまま廃車にしてください!」
「オレ(車屋さん)も心配しったんだっけー。車売るときも、じーちゃんからどうしてもと言われたから売ったけど、気になってたんだっけー。」
 
車屋さんに協力してもらい、じーちゃんには嘘をつき(じーちゃんごめん)車は直らないことにしてもらった。
 
そのあとのじーちゃんがひどい。
顔を合わせるたびにキレまくるじーちゃん。うちに電話をかけてきてはキレまくるじーちゃん。車屋さんに逆ギレの電話をしまくるじーちゃん。あの時は車屋さんに大変ご迷惑をおかけしました・・・。
 
じーちゃんの「車問題」は数年間ずっとありましたが、たまたまあのタイミングで私が車屋さんとお会いしたことをきっかけに、あっけなく幕を閉じました。最後の最後で車屋さんには申し訳なかったですが、本当に助かりました。
 
それからも私はじーちゃんが亡くなるまで、じーちゃんの送り迎えをした。時にはイライラしたり、車の中で大ゲンカすることもあった。じーちゃんと一緒の時間を過ごせてしあわせだなーと思うときもあった。「車問題」のあの数年間は本当に大変でしたが、「お互いによく乗り越えたなぁ」とさえ思います。まさに「やりきった」!
 
 
一年前、じーちゃんが亡くなったときに書いたブログ
 
 

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