心理カウンセラー・中井亜紀です。

　
先日、お客様とお話しをしていたときのこと。

「私も父親に

自分の気持ちを言えるようになったのは

この数年だよ。」

　
お客様との

会話の流れで思い出した
私のエピソードをご紹介します。

　
・・・・・・・

これは3年前の冬の出来事。

いろいろなことがあり、
完全に「他人軸」状態で
私は自分を責めまくり、
これでもかと自己否定をし、
完全に私の中身が

「行方不明」だった。

　
私は県外の大学に入るまで
父とはずっと一緒に住んでいましたが、
仕事でほとんど家にいないも同然で、
母はよく

「うちは母子家庭だから」と言っていました。

私は父との時間があまりなかったため、
父との思い出や

怒られた記憶や遊んだ記憶が、
あるのかないのかもわかりません。

ただ、母の病気が発覚してからは
母に関してのことでよく話はしました。

母が亡くなってから、
父との距離感がよくわからないのと
一番しゃべっていた母の不在とで、
家の中は静まりかえっていたな。

でも私がカウンセリングと出会い、
自分の感情に触れていくとにより、
父に対して

言いたかったこと・言えなかったことを
少しずつ出せるようにはなってきました。

大きな事件や出来事がきっかけとなり、

私が大爆発し、
泣きながら訴えたことが２度ほど。

最近は何事もなく過ごしていましたが、
「私・行方不明」期間中、
父には心配をかけまいとして言わなかったことを
もう一人では耐え切れないと思い、
意を決して父に話しをしました。

それも私は怖くて

ずっと避け続けてきましたが、
あるセラピスト仲間から

「新しい扉を開けてみな。

お父さんに話してみな。」

と背中を押してもらい、
やっとのことで

「あのね、お父さん・・・」
の一言を発することができたのです。

本当に怖かった。

私が父に話した内容は省略しますが、
私は自分を否定しまくり、
私はダメな人間なんじゃないかという内容を
泣きながら父にひたすら伝えました。

そして、

父が私にくれた言葉は一生の宝物。

「亜紀は何も悪くない。

そのままでいいんだ。」

「亜紀のことは、

お父さんが自信を持ってみんなに薦められる。」

「お父さんに悪いなんて考えなくていい。

自分のしあわせを考えればいいんだ。」

父からハッキリと

このような言葉を聞いたのは初めてでした。

なんだー！

私は父からちゃんと愛されていたんだ！
なんだなんだー！

良かった！

っていうか、
この確認をしたかったために
一連の出来事があったのかと思えるほど・・・。

改めて、
「現実は自分が創り上げている」ことを

強烈に実感しました。

父とのこのようなやり取りがあったあと、
父が出かけるタイミングを見計らって、

　
「お父さん、今日はありがとう。

お父さんの娘で良かったよ。」

と玄関で靴を履く父に伝えました。
なんだか恥ずかしかったのでね 　笑

そしたら
「良かった良かった。

いってきまーす！」
と、出かけた父。

私も一仕事終わったかんじで、
家の中には私だけだし、

よしまた泣くぞ！
と一息ついたら、

「お金忘れた！」と、

なんと父が戻ってきました・・。

　
まあ、

お互い照れるというか

気まずいというか・・・笑

カウンセラーも人間。
踏んだり蹴ったり、

喜怒哀楽、

落ち込んでご飯も食べられない
いろいろありますが、
そういういろんな経験があるからこそ、
カウンセリングができるのだと思います。

いや～大変だった 笑
がんばったぞ私！

・・・・・・・

（以上のことが）3年前かー。

人間、意外と強いのね。
こんなことがあっても
私は今もこうして生きています♡

渦中にいるときはもちろん

つらくて絶望的で、
こんな思いをするのなら

この世から消えてしまいたい･･･
と思うのですが、

大きな視点・流れで見ると
全てが上手くいっている。

そう思えるのも
ものすごく時間が経ってからですが。

ふとそう思える日が来るまでは、

「なんなんだよー！あいつ！まじで〇ね！」
と暴言の日々　笑

暴言吐いても大丈夫。
実はその奥に、
一番大切な「本音」が眠っているからね。

自分の中の

本音に触れていこう。