「どこでもトラブルを起こす人」の心理とは？

「どこに行ってもトラブルを起こす人がいる」

という話題が出たので、
たまにはまじめに心の解説でも♡

心理療法の一つに
「ストローク」というものがあります。

「自分の存在を証明する刺激」のことで、
生きていく原動力になるものです。
 

「言葉がけ」や「皮膚接触」で
心の栄養となるもの。
　

「そんなものなくたって生きていけるわい！」
と思う人もいるかもしれませんが、
人間はこの「ストローク」なしでは
絶対に生きていけないんです。
　
ストロークがないと
最悪の場合、死に至りますからね。

誰も目も合わせてくれず、
「無視」され続けたら・・・
想像するだけでも恐ろしいですよね・・・。
　

さらに、ストロークには
「プラス（肯定的）ストローク」
「マイナス（否定的）ストローク」
があります。

プラスストロークは
「おはよう」
「ありがとう」
「愛してるよ」
笑顔で挨拶
など。

マイナスストロークは
「バカ！」
「こっち見るな！」
「嫌い！」
など。

プラスストロークで満たされる人生のほうが、
豊かな人間関係の中で
楽しく過ごせますよね。

でも、
プラスストロークがもらえない場合、
「マイナスストロークでもいいから欲しい！」
　
とにかく何でもいいから
自分と関わってほしい！
自分が「ここに存在している」のを
わかってほしい！
となるのが人間なんです。
　

プラスストロークがもらえないと、
人に嫌がらせをしたり、
他人に危害を加えるといった方法で
相手を反応させ、
そこでストロークを満たそうとします。
　
小さな子どもが
いたずらをしたりして、
「怒られてもいいから
親から注目してもらいたい！」
という心理もこれ。

ストロークがない状態
「無視」をされるのが
一番つらい。
　
無視されるぐらいなら、
「マイナスストロークでもいいからほしい！」
だってそれが、
自分が存在している証明になるから。
　
　
これらは無意識で起きています。
　
無意識なので、
やってる本人は自覚なし。

　
そこで
人間関係のトラブルなどが起きるんです。
　
「どこに行ってもトラブルを起こす人がいる」
トラブルを起こす本人も、
心の奥底では
トラブルを望んでいないはず。
　
でも
トラブルを起こすことによって、
「人と関わることができる」ことを知っている（無意識なので自覚なし）。

なので、
単純にやめられない。

トラブルが
自分が「生きている」「存在している」ことを
感じさせてくれるから。

そのトラブルを通し、

人と関われるので
「寂しくない」んです。
　
　
そう。
根本にあるのは
ただ
「寂しい」という気持ちだけ。
　　
本人はもちろん無自覚ですが、
ずっと寂しい気持ちを持っているので、
トラブルを起こすことによって
人と関わりたいだけなんです。　
　

幼い頃からその方法で
ずっとがんばってきたはず。
　
お母さんにこっちを見てほしくて。
お父さんにこっちを見てほしくて。
　
でもプラスストロークがもらえない・・・。
だったらマイナスストロークでもいいから
もらおうと必死だった。
　

それを大人になっても
やり続けているだけなんです。
　
本人にとって、
トラブルは
寂しさから守ってくれる存在だったから。
　
　
無意識ですが
心の中ではそんなことが巻き起こってます。
　
　
なんて切ない・・・。
でも、なんて健気な・・・。
　

自分の中にあった
「寂しさ」に触れたに瞬間、
大きな癒しが起き
現実が変化していきます。
　
　

あなたの周りにも
トラブルメーカーと呼ばれている人はいませんか？
　
ところで、
あなた自身はどうですか？
　

心理カウンセラー・中井亜紀