こんにちは。山形在住、心理カウンセラー・中井亜紀です。アメブロも書いてます。
　
　
この写真の景色が私は好きだ。この景色を知ったのは、15年ぐらい前かな。「そういえば、本家のお墓ってどこにあるんだろう？」と思ったことがきっかけ。20年前に亡くなった母（東京出身）が生きていた頃は、山形でお墓参りに行ったことがない。埼玉にある祖父のお墓参りにしか行ったことがなかったので、「うちは山形にお墓がない」ものかと思っていた。当時は自分のルーツをそこまで考えていなかったので、ご先祖様の存在も思いつかなかったのが正直なところ。
　　
　
母の病気が発覚してからだったか、母が私の父方の親戚のおばちゃん（母に良くしてくれた）と、新しくできた共同墓地でそれぞれの家のお墓の場所を決めてきたそう。「この場所だと蔵王の山がよく見えるから。」という理由だったようだ。確かにお墓は蔵王の山の方を向いている。当時、母が余命のことを知っていたのかはわからない。「自分のこ～とは～、自分でしま～しょ～♪」母がよくこの歌（自作）を歌っていたので、自分のことは自分でやる人だとわかっていたけど、お墓の場所までちゃんと選んでいくとは、「さすがです。」としか言いようがない。
　
　
母が選んだそのお墓の場所に最初に入ったのは、「血の繋がらないばーちゃん」。私が生まれる前から、そのばーちゃんはうちにいたので、私はずっと「ばーちゃん」かと思っていた。今でもばーちゃんはばーちゃん。ばーちゃんが一人多くてラッキーぐらいの感覚。いわゆる内縁の妻だったので名字は違った。そのばーちゃんが、母が亡くなる半年ぐらい前に亡くなったので、ばーちゃんが最初にそのお墓に入った。その後、人生の大半が入院生活だったらしい「血の繋がったばーちゃん」の存在を知り、大人になってから初めて会ったけど、そのばーちゃんもいつの間にか私のことを「あきちゃん」と呼んでくれるようになっていた。
　　
　
今では、母、二人のばーちゃん、じーちゃんがお墓に入っている。お墓で眠っているというのか。
　
　
そのお墓ができたことをきっかけに、私の人生に「お墓参り」が加わった。なので私がお墓参りに行くようになってから、20年ぐらいしか経っていない。その後、本家のお墓参りにも行くようになり、この写真の景色と出会えた。雪がない時期しか行けないけど、お盆のこの時期は空の青が眩しく、辺り一面の緑がワサワサして最高の眺め。