こんにちは。山形在住、心理カウンセラー・中井亜紀です。アメブロも書いてます。 
　
　
お彼岸なので、お墓参りへ。お墓には、血が繋がっていないばーちゃん、母、じーちゃん、血が繋がっているばーちゃんの順で名前が刻まれています。「お墓には誰もいないんだから、お参りしても意味がない」「成仏できない霊がついてくるから、お墓参りはしないほうがいい」など、いろいろな説もありますが、何に関しても私は私にとってしっくりくるものを採用します。私はお墓が雑草まみれになるのがイヤだし、時々掃除するとやっぱり気持ちがいいと思うので、お彼岸とお盆はお参りに行きます。
　
　
私が母を亡くしたときと同じ年齢で、お母さんを亡くした友人の話を聞きました。彼女はお母さんが大好きで、大好きすぎてもし今もお母さんが生きていたとしたら、お母さんと過ごす時間が多かったはずだから、こんなに社交的になっていなかったかもしれないと言っていたのが印象的でした。お母さんが亡くなって、お母さんの友達や周りの人たちの優しさに気づいたとも言っていました。
　
　
私も「もし」を考えてみた。もし今も母が生きていたとしたら、私は山形ではなくきっと県外に住んでいたと思う。私も母のことは大好きだったけど、大人になってからも無意識で母の機嫌を気にしたり、母が望むような「良い娘」になれないことにストレスも感じ、反発もした。だからきっと、一緒に住み続けてはいなかったと思う。時々顔を出して「機嫌の良い母」に会うぐらいが、ちょうどよかったのかもしれない。　
　　
　
もう一つ、時々考える「もし」がある。もし今も母が生きていたとしたら、カウンセリングを受けることを提案していたはず。カウンセリングを受けるともっとラクに生きられるんだよ、ということを伝えたかった。
　
　
でも不思議なもので、もし今も母が生きていたとしたら、私自身がカウンセリングに出会ってなかった可能性もある。大人になって出会った人たちと、出会ってなかった可能性もある。もちろん今でも時々、「お母さんに会いたいなー」「お母さんが生きていたらどんな感じになってるのかなー」と思うし想像する。そう思うときもあるし、なにがどうなってこうなったのかもよくわからないし、わからなくてもいいんだけど、今生きているこれが私の人生なんだなーと思う。　
　
　
せっかくの人生なので、たくさん笑って泣いて怒って楽しんで喜んでいこう。たくさんおもしろいことをしたい。
　　

　
山形ももうすぐ桜が咲く季節。写真は去年の桜。